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ちょっと怖かった、というか奇妙なお話をひとつ。 こないだ、近くのBOOKOFFを物色。普段は自転車で行くのだけれど、その日は 両親とも自転車を使っていたので、しかたなく徒歩で向かう(歩いて15~20分くらい)。 んで、その帰り道。 テクテクテクテク歩いていると、後ろから誰かが「すみませぇん」と声を掛けてくる。 誰・・・? と思って振り返ってみると、自転車に乗ったままの男がいる。見たところ三十半ばから四十前半くらいで、普通ではあるが妙に薄汚れた服装をしている。確かに俺様ちゃんと同年代とおぼしいが、知り合いである記憶はなかった。 俺様ちゃん 「はい……?」 男 「あのぉ……散歩中ですか?」 この時の男の声の口調であるが、明らかにおかしい。呂律が回ってない&ボソボソとして聞き取りにくい。それでいてトーンは妙に甲高い。 ここで俺様ちゃんは直感した。この男は酒に酔っているか、それとも他のナニかに酔っているかかもしれない、と。見た感じ顔は赤くないので酒ということは考えにくく、他のナニかの可能性はある。 さらに男の目を見る。笑ってはいるが、妙な色をしている。そう、男の目には明らかに「キ色」が見て取れるのだ。 まずい、と思った。 この手合いは始末に悪い。 無視して逃げ出すと何をしてくるかわからないのは過去の経験からわかる。 おそらくは適当に話を合わせて、頃合いを見て離脱するのが無難だ。 一応、見た感じはひ弱そうなヤツなんで、武器さえ持ってなけりゃ五分以上には渡り合えるだろうと判断しつつ、一応万が一に備えて周りを見渡す。 すぐ近くには区立のテニスコートがあり、人もいっぱいいる。その側では道路工事の最中で、数人の作業員がいる。 よっしゃ、これなら何とかいけるだろうと踏んで、男との対話に臨む俺様ちゃん。 (ちなみにここまでの思考は「はい……?」と振り返り、男が「あのぉ……」と言葉を紡ぐ間のわずか0.05秒の間に行われた。宇宙刑事ギャバンの蒸着プロセスと同タイムだ) 俺様ちゃん 「いえ、仕事が終わってこれから家に帰るところです」 (散歩中ではあるのだが、無用に時間を延ばされてしまうのを防ぐためのディフェンス策) 男 「そうですかぁ……あのぉ……ちょっと、話を聞いてもらえませんかねぇ……?」 俺様ちゃん 「はい、何でしょう? あまり時間は取れませんが……?」 俺様ちゃんは男と一定の距離を保ちながら、テクテクと歩く。 男の話を要約すると、こんな話である。 男はどこかの派遣会社に登録して働いていて、この数日近所の作業場で仕事をしている。 だが、この日男は五時間働いたのだが、作業後に渡される勤務確認表(働いた時間と派遣先の担当者のサインが記入されていて、これを派遣会社に持って行ってお金を貰うワケ)には四時間しか働いていない事になっている。 この数日、必ず一時間少ない勤務だったとされているのだ、という。 ここで、ある一点に気づいた俺様ちゃんは思わず男にツッコミを入れてしまう。 俺様ちゃん 「あの、ですね。ひょっとしてその一時間って言うのは休憩時間が引かれているんじゃないですかね?」 派遣の仕事ではよくある話なのだが、男は「違いましゅぅ」と言う。 休みなど一切なく、ぶっ続けで働いてるということらしいのだ。 ふむふむ、妙な話じゃて、と思いつつもナゼ男はこんな話を俺様ちゃんにしているのかはキ色だから仕方がないとして、なぜその話を派遣先&派遣会社に言わないのか、という事なのだが、俺様ちゃんが「それは、キチンと聞いた方がいいんじゃないですかねぇ?」という問いに 男は「いやあ、私気が弱くて……言えないんですよぉ。それで欲求不満が溜まってしまって、誰かに聞いて欲しくて……」とのたまう。 えーと、えーと・・・・・・・・ 見ず知らずの人に自分の不満をぶつけるべく声を掛けるのは気が弱い人のする事なんですかねえ… という基本的なコトを思いつつ、妙に恐縮している男と途中の路地で別れる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 確実に現代社会は病んでいるという事を目視確認。 衛生兵! 衛生兵はまだか!?
by tyrant_k
| 2006-10-19 15:28
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